どの歯が痛みますか

学生時代、大学の授業で「痛みの原因となっている歯がどれか見つけるのは、とても簡単か、とても難しいかどちらかなんだよ。」と習った覚えがあります。どういうことでしょうか?

患者さんの口の中を目で見て大きなむし歯を見つけたり、歯茎が明らかに腫れていてそこを触ると痛い場合。これは話が早いですね。でも、表面上は明かな異常が見えないのに痛みがある場合。これは意外に難しいんです。

患者さんにしてみれば、「だって痛いのはここですよ。だからこの歯に何かあるはずです。」とおっしゃるのですが、その場所が間違っている確率が半分近くあるのです。実は隣の歯が原因の場合もあるし、2~3本離れた歯が原因の場合もあります。時によっては上下が違っていて、どうしても上の歯が痛いとおっしゃるのに下の歯が原因の場合もあります。どうしてこういうことになるのでしょう。

これは歯の痛みを脳に伝える神経が一つで、強い痛みの場合はいろんな歯を同時に痛く感じてしまうためです。だから患者さんが「ここです」とおっしゃる歯をいきなり削らずに色々と検査をする必要があります。

痛い歯を早くなんとかしてほしい患者さんにまだ検査だと言って申し訳ないのですが、どうかお許しください。

寝るときに入れ歯はどうしますか?

患者さんからいただく質問の一つに、「寝る時に入れ歯は外して寝た方が良いですか?」というものがあります。

原則として、就寝時は入れ歯を外すのが基本です。ブラシで良く洗って汚れを落とし、綺麗な水につけておきます。入れ歯洗浄剤もあわせて使っていただくと効果があります。外して寝ることにより歯茎が休まりますし、小さい入れ歯の場合ははめて寝ると夜中に外れて飲み込んでしまう危険性があります。

でも、はめて寝た方が良い場合もあります。たとえば、残っている歯が少なくてしかもそれが上下でかみ合っている場合、夜中に少ない歯同士が強く当たってしまいグラグラになってしまうことがあります。その場合は入れ歯を入れて少ない歯に力が集中しないようにしてあげる方が良いのです。ただし、入れ歯をはめたまま寝ると汚れや細菌がたまりやすくなる傾向があるので、寝る前や起きた時の口や入れ歯のお掃除は丁寧にしっかりやってくださるよう、お願いいたします。

ですので、実際の回答はケースバイケースということになります。ご遠慮なくご相談ください。

歯ブラシの交換時期

歯医者をしていて患者さんからよくいただく質問の一つに、「歯ブラシってどのくらいで新しいものに替えた方がいいんですか?」というのがあります。

いろんな判断方法があるのですが、私は、「歯ブラシを毛が生えていない背中側から見て、柄の両側に毛が飛び出しているのがけっこう見えるようになったら交換時期です」と説明することが多いです。歯ブラシの種類や使用頻度、磨く時の強さにもよるのですが、おおよそ一か月前後が目安でしょうか。

毛先が開いてしまった歯ブラシで磨くと効率が落ちるので、適切な時期に交換されることをお勧めします。