歯ブラシの交換時期

歯医者をしていて患者さんからよくいただく質問の一つに、「歯ブラシってどのくらいで新しいものに替えた方がいいんですか?」というのがあります。

いろんな判断方法があるのですが、私は、「歯ブラシを毛が生えていない背中側から見て、柄の両側に毛が飛び出ているのが見えるようになったら交換時期です。」と説明することが多いです。歯ブラシの種類や使用頻度、磨く時の強さにもよるのですが、おおよそ一か月前後が目安でしょうか。

具体例を挙げると、下の写真のように見えたら交換時期と判断してよいでしょう。

毛先が開いてしまった歯ブラシで磨くと効率が落ちるので、適切な時期に交換されることをお勧めします。

歯科と金属アレルギー

 指輪やピアス・腕時計など金属が肌に触れるものを身に着けていると、それが原因でアレルギーを起こし、その場所や全く離れた場所に皮膚炎などの症状が出る方がおられます。銀歯や入れ歯など、口の中に入っている金属がその原因になることもあります。

 皮膚科やアレルギー科にて皮膚のパッチテストや血液検査を行い金属アレルギーと診断された方の歯を治す場合、アレルギーの対象になっている金属を使うと症状が悪化する可能性があります。金属にもいろいろな種類がありますので、そのような方の場合はテストで安全と思われる金属を使うか、樹脂などの金属以外の材料を使って治療する必要があります。

 また、現在はいっている金属の歯が原因として疑われる場合は、アレルギー担当医と相談して金属を外し、経過を観察することもあります。

 金属アレルギーと診断されている方、また、その可能性が心配な方は治療前にご相談ください。