歯ブラシに歯磨き粉をどのぐらいつけたら良いでしょうか

 2023年1月、フッ素入り歯磨き粉の利用方法が国際基準に合わせて変更されました。また、磨き後のうがいは「少量の水で1回」が推奨されるようになりました。
(https://www.kokuhoken.or.jp/jsdh/news/2023/news_230303.pdf)

 6歳~成人のフッ素入り歯磨き粉推奨使用量は1.5cm~2cm、3~5歳の小児はグリーンピース程度(5mm程度)、歯が生えてから2歳までは米粒程度(1~2mm程度)とされています。

 歯みがきの後は歯磨剤を軽くはき出し、うがいをする場合は少量の水で1回のみとすることが推奨されています。参考になさってください。

入れ歯が歯茎に当たっていたいときには

入れ歯は使っていると、噛み合わせの部分が段々とすり減ってきます。また、人間の歯ぐきもずっと同じ形ではなく、徐々に変化していきます。ですので、入れ歯を使っているうちに一部の歯ぐきに強い力が集中して痛みが出たり、入れ歯と歯ぐきの間に隙間ができて食べ物が入り込んで痛みが出たりします。

いずれにせよ、入れ歯の調整や修理が必要です。早めに歯科医院を受診してください。

入れ歯と歯磨き粉

食後や寝る前には、入れ歯を外して洗っていただくのがお手入れの基本です。その時に、少しでも入れ歯がきれいになるようにと思って歯磨き粉をつけて洗う方もおられると思います。

しかし、歯磨き粉は天然の歯を洗うために作られたものなので、研磨剤など入れ歯に好ましくない成分が含まれていることが多いです。研磨剤で洗ってしまうと入れ歯の柔らかい部分に細かい傷がつき、そこに汚れが残ったりして細菌が繁殖する原因になります。

ですので、入れ歯を洗う時は歯磨き粉をつけないブラシで洗うようにして、薬剤による洗浄は専用の入れ歯洗浄剤を使ってください。

歯石を取らないでおくとどうなるでしょう

口の中で繁殖した細菌の塊である歯垢に、唾液の中の無機質が結合したものが歯石です。いったんついてしまった歯石は歯ブラシでは取れず、歯科医院で除石処置をする必要があります。

歯石の表面は凹凸があり、細菌の温床になります。また、機械的にも歯肉を刺激します。そのため、歯石がついたままの状態を放置すると歯周病が悪化する原因になります。

歯石とは何でしょう

食後に口の中に残った食べかすをエサにして繁殖した細菌の塊を歯垢といいます。

歯垢は歯ブラシでしっかりと磨くことによって取り除くことができますが、残っている部分があると数日の間に唾液の中の無機質と結合して軽石のような硬いものに変化します。これを歯石といいます。

歯石になってしまうと歯ブラシだけで取り除くことは難しく、歯科医院で処置してもらう必要があります。超音波スケーラーや手用器具などで取り除いてもらいましょう。