食後に口の中に残った食べかすをエサにして繁殖した細菌の塊を歯垢といいます。
歯垢は歯ブラシでしっかりと磨くことによって取り除くことができますが、残っている部分があると数日の間に唾液の中の無機質と結合して軽石のような硬いものに変化します。これを歯石といいます。
歯石になってしまうと歯ブラシだけで取り除くことは難しく、歯科医院で処置してもらう必要があります。
一部の歯が無くなってしまった時の対処法は、その部位や口の中全体の状況によって異なります。例えば、親知らず(前から8番目の歯)が腫れて抜かざるを得なくなったとしましょう。多くの場合は親知らずがなくても食事などに影響がないので、そのまま使っていただいてよいと思います。
ただし、上下でかみ合っていた親知らずの片方を抜いた場合、相手の親知らずが伸びてきて反対側の歯茎を傷つける可能性があり、そのような時は反対側の親知らずも抜歯が必要になることがあります。
親知らず以外の歯が無くなってしまった場合、その両側の歯が傾いてきたり、反対側の歯が伸びてきたり、あるいはかみ合わせが変わって顎に痛みが出たりすることもあります。したがって現在すぐ食事に支障がなくても、入れ歯やブリッジなどでその部分をふさいであげなければいけないことも多いのです。なるべく早く、かかりつけの歯科医院にご相談なさってください。